chiaki's memo

歌ってたり、歌ってなかったり どうでもいい話が8割。

清水の舞台から落ちるやつ・その1 18/07/29@天満Bamboo Club

2週間位前に、バンブークラブ店長の恵ちゃんのピアノで
ガーシュウィンのSummer Timeを歌っていたら
ふわんふわんな感じになってしまい、
「スタンダード、いいね…!楽しいね…!」とふわっふわなまま
もう機会も時間もそんなにないかもしれないと、
ライブの日程を決めてしまい色々オファーもしてしまい
後から事の重大さに目が覚めて現実に戻ったのが、
ファーーー!!となり始めたきっかけ。

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ちゃんとした(?)ライブは2年以上振りです。
色々自分の中で答えが出ていないこともあるけども
回り回って、回りすぎるくらい遠回りの後、
ジャズやりたいなと思うきっかけを作ってくれた人たちとのライブです。

今まで、スタンダードがメインのライブをそんなにしたことがなくて
ある意味それは逃げだったのかもしれないなと思い返しているわけですが
これじゃダメだな、と最近思うようになりました。
うーん、ダメというのとはちょっと違うんだけど
今の時点では自分の中で「ダメ」に近いから「ダメ」にしておきます。
なにかを「ダメ」と言うのって難しい。自分に対して常にダメ出ししてるけど。

コンテンポラリーな曲、不思議な進行の曲、美しい曲は大好物だし
たぶんこれからも歌うだろうなと思います。
でも今まではそれに頼りすぎていた気がするし、それありきになっていて
じゃあ自分の音楽ってなんやねん!という疑問が常にありました。

ガーシュウィンの曲がとても苦手で理解がなかなかできず
絶対に仲良くなれない同級生みたいに思っていたのですが
それがなぜSummer Timeで火がついたのかというところ、
昨日の聴きに行ったライブでも思ったのですが
やっぱり改めてスタンダードやってみたいな、ただし自分を忘れずに。というところです。
だいたいの曲は決めつつあって、
今回はスタンダードだけのライブにしようと思っています。
(ちょっとグレーなのもやるかもしれないけど)


朝にジョギング始めたのはこれが決まったからです。
朝6時にキテレツ大百科の勉三さんみたいな目で走ってます。

※参考画像

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毎日寝るのが深夜1時2時で、朝6時前起きは
さすがにギリアラサーにはちょっときついのでなんとかしないとね…。
とりあえず、この2年はYOUTUBEを布団の中で見ていた記憶がほぼ8割を占めており
恐ろしく体力気力が落ちてるのを戻したいです。

詳細はまた後日お知らせしますが

7月29日 SUN @大阪天満バンブークラブ
たぶん昼から(詳細後日)

Vo.三木千明
Pf.丑嶋恵
Ba.甲斐正樹
Dr.定岡弘将

729!729!覚えやすいね!
よろしければ是非お運びください。

月3回以上って、なかなか難しい

自分の中で最近決めているというか、
できたらいいなと思っているのがライブやセッションにいく回数。
ライブは月3回以上、セッションは1回〜行けたらいいなと思うけれども
なかなかタイミング等々、難しいなあ。

今日は東灘区のGallery zingに行ってきました。
チャリでチャリチャリ行ったら思いのほか近くて驚いた。
何より、専用駐輪場があるのがありがたい。
意外とチャリの置き場に困ることがあるのでね。。

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今日のライブは宮下博行さんのレコ発トリオライブ。
ひとまず、このGallery zing、音の回りがめっちゃいい…。
そして、ごはんも色々あったみたいで空腹で行けばよかったな。

レコ発ツアー、まだ終わってないようなのでネタバレは避けるのと
私は色々難しいことはわからないけども、
決定的に私に足りないことは
自分がどう思っているかを伝えることだなと改めて実感。
残念ながら全然足りないっすわ、私。
そもそも性格的に普段思っていることは100%言わないし
書くことも、100%なんてとても表に出せないからなぁΨ(`∀´)Ψケケケ
そして伝えることにおいて諦めが早い。
「どうせ私が何か言った所で無駄だな」と根底で思っているので
よっぽどの場合を除き、あまり色々と自ら言う性格ではない。

でも音楽においては、特にスタンダードをやるにあたっては、
そんなこと言ってたらいかんのだろうなと思う。
主に歌もののライブに行くと、ジャンル色々な曲が演奏されていることもしばしばあるし
私自身もポップス混ぜたりもするけど
個性が出るのはスタンダードなんだなと改めて感じる。
(それでも変わった曲をやってみたくなるんだけど)
そして、思っていることを言わない思考はそんな感じの発声を生むわけで。

実は清水の舞台② in秋は宮下さんとのライブなのですが
私、全然ダメだよこのままじゃ…!
美しいとか、ロマンチックとか、ありふれた表現をしている場合じゃないっす…
と、危機感を募らせていたのでした。

私、「歌伴」という言い方があまり好きじゃなくて、
まあ、実際に「歌に伴っている」のは正しいので
使う必要のあるときには使うんだけど、
いつも楽器の人が羨ましく思っているんですよね。
私は地味に闘争心があるからか「てやー!」と、
面を取るまでは行かなくても、小手だけでも取りにかかりたいわけですが
このままではそれすらできずに試合終了になるんじゃないだろうか。
でも、ただ単に声量・音量を大きくすれば強くなる、というのは
ちょいちょい見かけるような、大きい声で荒ぶるオッサンと変わりがないわけで
そのあたり、色々と考えつつ帰りのチャリを漕いでいました。

ひとまず今日のライブの感想としては
宮下樹海で迷子になってみたい、です。
樹海で何か見つかるかもしれないし
結果的になにも見つからないかもしれないし
そんなことを考えている隙がないくらいリリカルだし
何か見つかることを前提にするのは
ジャズ的じゃないよね?と思いつつ。わからんけど。

そして膨大な量の情報が
巨大なキッチンペーパーの如く上からガラガラ落ちてくるような感じ。
私もできたらいいなあと思うのです。
(トイレットペーパーじゃなくて、キッチンペーパーね!)

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なんというか、いろんな情報がガラガラ出てきたんですよね。
うまく表現ができないんだけど。

…てなわけで、清水の舞台②の曲を色々考えて決めつつあったのですが
色々削ぎ落とさないといけないんだろうなと思い
結局また振り出しに戻りました。そしてまた私の「ファーーー!」が増える…。
あんな曲やこんな曲、いろいろやってみたいものはあるけれど
案外ポイントはそれだけじゃないのかな。

たまには崖から飛び降りる

夏と秋の清水の舞台プラス、
その間に激しく無謀なチャレンジを一つ入れてしまい
余計にファーーーー!状態。
とりあえず、英語をなんとかせねばならない状況になっているので
朝のラジオ英会話を続けてるけど、間に合う気が全くしない。


音楽面に関して、新しい曲を「この曲いいな、ちょっと歌ってみたいな」程度なら
割とすぐに歌えるけど、ライブでやるとなると
キーどうする?で、しばらく悩み
いざ移調して譜面書いてからも、やっぱり違う気がする…と思ってみたり
あれやこれや音源を色々聴いてみたり、ちょっと寝かせてみたりetc.で
まともに1曲歌えるまで早くても2ヶ月くらい掛かる。
人前で歌うのと、家で一人で練習しているのとも大きく差があるし
立って歌う、座って歌うも違う。
だから結局そこまで行っても、
「やっぱりちょっとあかん気がする」と思ってやめたりする。
なのでライブをだいぶ先にしてしまったんだけども
言ってもそんなに時間ないんだよね…。

それにねじ込んだ超無謀なチャレンジは
私の人生において、もう今後訪れないかもしれなくて
私のレベルでは色んな意味で到底どうにもならんとわかってはいるけれど
その時は悩むことなく二つ返事で「ヤリマス!!」と言ってしまったので
後からとても悩んでいます。どう悪あがきするか。
でも「悩むならやれ」とよく言うし(?)
後から青ざめたり悩んだり、忙しいね人間って。
でも今年はそんな無謀なチャレンジも
色々やったほうがいいのかなと思えてきています。今までの引きこもりの反動。

とりあえず仕事の休憩時間がなんかもったいない気がする、と思い
勧められて読みはじめたこの本、なかなか面白いけど
ただでさえ普段そんなに本を読むことがないのに
これだと読み終わるまでに3、4年位かかるんじゃなかろうか。

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海外で売られている中古の本がAmazon通したら買えるって
すごい時代だなあと思う。£3。
いつもだいたい同じ古本屋さん(?)で注文するんだけど
一緒に入れてくれる栞がいつも可愛い。

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まだ最初の方しか読めてないけど、
表現者のジャンル別に心理的な傾向がこんな風に出ている、とか
なるほど!と思ったり
ほっといてくれよ、と思ったり。

その本を読みながら、この前に行った
マイク・デル・フェローのライブをなぜかふと思い出して
「いろんな国に訪れて、インスパイアされて曲を色々書いてるんだよね」と
御本人が言っていたことで、
そんな生き方いいなあと思ったのでした。
言ってることはまあ普通のことなんだけど
本人の口から聞いて、その音楽を聴くと目に見えるものではないのに
その存在、その人の歴史が確かにある感じがしたからかな。

どうして自分が音楽をやっているんだろう、歌ってるんだろう、
この本によると心理学的に私はあんまり向いてなさそうなんだけどなと考えてみると
やっぱり知らない世界・見たことのないものを見てみたいからなのかな、と思う。
私のようにこんこんちきで、なんとかこんこんちきをごまかしながら生きていて
あんまり人と接触する機会を増やさないのもあかんのやろな、とも
でも、うまく擬態しながら生きていけたなら楽だろうなとも思いつつ。
でも、そんなんだからか余計に
人と関わることの重要さを身に染みて感じる時もある。
朝の電車のなかでおばあさんに席を譲ったら
大袈裟なほどお礼を言われて、
なぜかこっちが泣きそうになったり。それは違うか。
決して仕事に行きたくなくて泣きそうになったのではないと思いたい。

希望のかなた by アキ・カウリスマキ @宝塚シネ・ピピア

最近ただでさえ頭の中いっぱいの上に
無謀な挑戦を更に加えてしまい、色々時間がない気がする…。
そして、色々やりたいことを考えてたら
早々に転職せんといかんのでは…?とか思っていたら
アキ・カウリスマキ監督の新作、「希望のかなた」
ほぼほぼ上映終了なのを発見。すっかり忘れてた。

普段そんなに映画を観ることがないんだけれど、
大学生のときに「過去のない男」とオムニバス“10 minutes older”を観てから
アキ・カウリスマキの映画の比較的新しいものは全部観ている。はず。
10 minutes olderのテーマソングを演奏しているのがHugh Masekelaという
この間亡くなったアフリカのトランペッターなのですが
これまた味と深みのある良い音なんですわ…。

アキ・カウリスマキ監督の新作!!尊い!!」というよりも
「アキおじちゃん、また映画撮ったらしいわ」というテンションに
だんだんなってきているのですが(失礼)
DVD待とうかどうしようか、と思ったけども35mmフィルム上映、
やっぱり映画館で観ないとあかん気がする…と思い
近隣で唯一まだ上映していた宝塚シネ・ピピアへ。

宝塚シネ・ピピア

宝塚シネ・ピピア、どこにあるのかも全然知らなくて
とりあえず売布神社駅前らしいということだったので
行ってみると、生協の中…?

あった。

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前に用事があったため、1時間前にしか行けず
「もうすぐ上映終わるし…最後のサービスデーだし…いっぱいだったらどうしよう…」
と思いながらチケットを買う。

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4番。
……アキおじちゃん…。
前作の「ル・アーヴルの靴みがき」の時はすごい並んで
「やったね、アキおじちゃん!!」と思った記憶があるのだけれども。

とりあえず、昼ご飯も食べずに急いで来たため
移動中にチェックしていた、近くの「バクダットカフェ」という喫茶店で
開場まで待っておこうと思い、バクダットカフェを探しに行く。

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敷地内にあるはずだ!と思って、グルグル探すも、無い。
生協で迷子になったの何十年ぶりか。
修理のいるコーヒーマシーンが置いてありそうな喫茶店どこや…!
散々ぐるぐる回った挙句、もう一度生協のフロアマップを確認したら名前無し。

もしかして…と、映画館に戻ると

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映画館の待ち合いでした。


映画館の売店って、なにも食べるものないんだよなあ…と思いつつ
メニュー見ると、なかなか侮れないラインナップ。

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梅昆布茶売る映画館ってなかなか無いと思う。

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映画に関する本がいろいろある待ち合い。
なるほど、これはなかなか…と思っていると

こ、これは?!

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こここここの装丁の火の鳥を子供の頃ずっと読んでたのですよ…!!
さすが、宝塚市…!

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ああ、これこれ!このサイズと表紙。
懐かしすぎる…。ちゃんと順番に並べ替えておきました。
待ち合いスペースでこんなにエンジョイすると思っていただろうか。
今日もっと早くに来ればよかった。半日くらい潰せる気がする。

これは本当に映画館からの景色だったのか…?天気がよかったらなあ。

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本編

ネタバレになるのであまり書くことがないんだけども
35mmフィルムって、昼空の青・夜の空気の青が綺麗だなあ。
結論から言うと、「難民」というテーマを用いながらも
自分の好きなものも容赦なくブッ込んでくるアキおじちゃんが好きです。

いつもと同じく、出てくる人たちがほぼほぼ全員無愛想で
馴染みの俳優陣に「あっ、姉さんお元気なんですね!犬くんも!」と思いつつも
主人公が背負うものがいつも(他作品)以上に重すぎる。
だけど誰一人感情的になって泣いたり叫んだりしないものだから
余計に「ああ、これはカウリスマキ流に相当マイルドにされているんだ、
現実はもう比べようのないものなんだ」と感じる。

日本が好きで小津が好きでオマージュをちょいちょい入れてくるカウリスマキ
日本人として嬉しいことだなと思いつつも
日本には寿司や古き佳き映画は確かにあるけれど
シリアの戦争や難民のこと、日本で大きくニュースになることはそんなにないんだよ…。
テレビでは政治家が嘘ついてるついてないだのモリカケセクハラ云々で
そこまで報道する余裕ないみたいなんだよ…。
なんかごめんね、日本を好きで居てくれているのにと思ったり。
難民を映画のテーマにするくらい、フィンランドでは大きな問題なんだろう、
ガラの悪い男たちに暴行を何度も受けて、嫌な目にも遭う主人公、
それでも「この国が大好きだ」と真顔で言うって、辛いな。

難民・移民がテーマのカウリスマキ映画が続いているけれど
或る女・或る男・或る男女の日常とちょっとした非日常を
アキ・カウリスマキがまた撮れる日が早く来たら良いのにと思う。
もう辞めるもう辞める言わずにまたお願いしますよ、と心のなかで言いつつ。
ちゃんとパンフレットも買いました。
アキ・カウリスマキ本人、映画にちょっとだけ出てた?よね??気のせい?

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ギリギリに気がついて観に行けて良かった。
これでちょっと落ち着いて色々できる気がする。
(実は行きたい展覧会あと2つくらいあるんだけど無理かな…)

何もしてなかったのかもしれない2年間

最近、早朝にジョギングを始めたのですが
化粧もせず、起き抜けだから髪もボサボサで
しかも30歳を越えてからというもの、すぐ泣くようになってしまって
考え事しながら走ってたらなんか知らないけど泣けてきたりして
朝日に向かって泣きながらすっぴんボサボサで走ってるとこ、
マジで誰にも見られたくない…!


最近、色々と業務的なやり取りをしていて思い出したのが
2年くらい前にドラムの某大御所Oさん相手にギャン泣きしたこと。
不安・自分の身の丈に合っているように思えない状況、
自分にかかっている責任…ひとつひとつOさんに話し始めると
目からオイルが漏れてきて、当時73歳相手にわんわん泣くアラウンド30歳。

その時は色々なことが重なって抱えきれなくなっており
「もう最高に色々無理っす!」という状態。
「真剣に考えていること、わかるけど
あなたがそこまで考えなくてもいいんだよ。しんどいでしょう」と言われ
更に滝の流れ止まらず、それを目の前にしてオロオロする大御所Oさんが
「もうやめてよ〜、僕が泣かしてるみたいじゃない」と
何回も言っていたことを時々思い出す。
でも今も結局同じようなことで今も悩んでいるんだなと思うと
人間ってホントに成長しないなー!



いいなと思う音楽家・芸術家の人たちに「できるだけ長く」いてほしいと思う。
だから「できるだけ長く」をしやすいようにしたいとも思う。
それもできるだけベストな状態で。
でもそれを叶えるための十分な力が今の私にはない。
私自身、お金の出入りで音楽への取り組み方を変えられるほどの器用さも技量もない。
常にわりといっぱいいっぱい。

また、「太く、短く」の生き方を否定するつもりは全くない。
でも、残された側はどうなるんだろう。
また、人生は何が起きるかわからなくて
結果的に「太く、短く」になってしまうことがある。
私に「ジャズをやろう」と言ってくれた人との「またいつか」は叶わなかった。
2年前、Oさんにギャン泣きの時点では、かつてその人が言ってくれた
「絶対にやめたらあかんで、いつかきっとまたその時が来るから」
という言葉を重石のように感じてしまっていました。
それまで何度も何度も救われてきていたはずなのに、
人間って勝手だなあ。

さらにその時は、自分の甲斐性のなさ・力不足・人付き合いの悪さetc.
自分の全人格を否定されたような気持ちになっていて
音楽も信じられなくなってしまっていました。
ってか、自分の音楽なんて、そもそもそんなのなかったのかもしれない。
かーらーのー、会社の経営方針変更による半ばリストラー!
少し変わった仕事で、短時間でアドリブ力が求められるような
「これってもしやジャズじゃない?!」「もしかして天職?!」と思っていた仕事。
辞める日は決まっていたものの、なかなか次の仕事も決まらない。
もういろいろ詰んだ状態でのフラーイ・トゥ・イングランド
それはそれはすごい速さで渡英の話が進み、
自分でも全く実感なく気がついたら数日前だった、くらいの勢い。
「逃げた」という意識がとても強かったので、
言っておかないと困る人くらいにしか言わず国外逃亡。

イギリスでの生活はざっくり言うと
「見ず知らずの人ですら親切で、全然困ることなかった」。
人生で一番心穏やかな日々を送りつつも
ホストファミリーと早く仲良くなりたいし、
日本に帰りたくない!なんとかせねば!という焦りをいつも感じて
過去にないくらい英語の勉強していました。

なのに!言いたいこと全っっ然話せねえ!
これがアラサーか…!とがっくりしていた2ヶ月目に
滞在していた街からロンドンに観光に行くバスの車内4時間、
窓の外の景色はひたすら羊羊羊羊羊羊羊羊羊牛馬羊羊羊羊羊牛牛羊羊羊羊…が流れ
そのなかでぼんやーり聴いてた
Carmen Sings MonkとGreat American Song Book。



はり??!!
この人の英語がわかるぞ…?!クリアに聞き取れるぞ?!
それまでカーメン・マクレエの良さがいまいち掴めていなかったんだけど
め っ ち ゃ い い や ん 。
壮大な今更感。

そんなこんなであっという間に帰国の時期になり
「帰りたくないよーー!!」と色んな所で叫びながら
気がついたら大泣きののち、飛行機に乗っていて
気がついたら親切すぎる店員さんにビビりながら
ドトールでコーヒー飲んでました。
そんな、これもよく訊かれるこの2年間中の1年目。

さらに、帰ってからの一年は無気力で
「戻りたい」「戻りたい」「戻りたい」。

「せめて年に数回行けるようにしたい」

「死んだ後の骨はイギリスに撒いてくれ…!」
…というハードルの下げ具合で生きており、
無気力こじらせ、もう歌わないかもしれないな、
歌うとしても5年後10年後かなと思っていました。


一週間ほど前、何気なく友人のピアノでSummer Timeを歌っていて
なぜか分からないけど「スタンダードってやっぱりいいね…!」と
ふわんふわんな気持ちのまま、スイッチが入ってしまい
ファーーーっとなった状態で今年の夏・秋にライブの日程を決めたものの
あとから自分のしでかしたことに
「あかん、えらいことやってもた…」と今、真っ青になっています。

常々考えていること、まだちゃんと自分の中で正解が出ていないけど
とりあえず、今年後半はいつの間にか
清水の舞台から何回飛び降りたらいいのか、というレベルで
いろんな予定が入っており、楽しみやら怖いやらです。

我が愛しのイングランド

嫌なことや、つらいことがあると(=割としょっちゅう)
すぐに「イギリスに戻りたい…」と言い出します。
半年しかいなかったくせに、ものっそい被れようだな!

そもそもなぜ留学先をイギリスにしたのか、
ジャズをやってるならボストン・ニューヨークだろ!と
留学前後に散々突っ込まれて、最近もしばしば訊かれておりました。
一昨日も訊かれました。

なんでって…
小さい頃からメリーポピンズになりたくて(いまだになりたい)

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セント・ポール大聖堂で鳩に餌をやりたくて



※さすがに鳩の餌は売ってなかったけど、階段には座ってみた。

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※せっかくなのでてっぺんまで登ってみよう!と思って挑戦したら地獄を見た(階段の数で)

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シャーロック・ホームズ(というか、ジェレミー・ブレット)に
子供の頃から「やばいかっこよすぎて死ぬ」と、貧相な語彙力で現在に至るまでも思い続け



かじりつくように毎週犬のホームズを見て、
結婚するなら(犬の)ホームズが良いと思い続け


※ホームズの声、故・広川太一郎氏。これを見ていた流れで
ジェレミー・ブレット版ホームズに行くわけですが、これの全巻セットとかあるなら買うかもしれない。

犬のホームズと結婚できないなら
第二候補はポワロがいいと決めていた(?)からです。



「カーテン」は読んでもいないし、見てもいません。
ポワロ死ぬなんて認めない…!
(ただし、ポワロはベルギー人なんだけど)

あとは政治的なことも諸々、これからアメリカのお世話に
なることはないのだろうなと思ったからです。
まあ、音楽面を考えればアメリカのほうが良かったのかもしれないけれど
イギリスに行く直前は、もうジャズをやるつもりも自信もなかったため
結果的には全く後悔なし、これがこじらせの根本的なところです。

※追記
とても大事な人を忘れていた…。

いいライブ

いいライブって何だろう、いい演奏って何だろうと
Spotifyでいろんな音源聴きながら考えています。

言葉ではなかなか表現ができないんだけども
いいエネルギーが感じられるのがいい演奏なのか
いい演奏をするからいいエネルギーが感じられるのか
とりあえず私はエネルギー的なところを重視しているのかもしれない。
でも、いいエネルギーでいい演奏を自分がするってどういうことだろうね??
…と、また新しい疑問が頭の中で浮かんでは沈んでの繰り返し。

 

結局そうなるとライブの場合は演奏者だけでなく
観客側にもいいエネルギーと聴き方が求められるのかと思ったら
じゃあ自分は良い観客になれているのかなと
色々と次から次へとお題が頭の中に増えていきます。