chiaki's memo

歌ってたり、歌ってなかったり どうでもいい話が8割。

10人中、3人

時々、デザインの仕事が入ってくるのですが
今ひとつ入ってきているのがCD一式のデザインの仕事。
今日も打ち合わせ&写真撮影だったのですが、その先にお犬様がおられてテンションが上がる。

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ジャストフィット。
君はどうしてそこで止まるのか。

今までトイプードルは女子供のための生き物だぜ!
そんなの認めない!とか思っていて、あまり触れる機会もなかったのですが
いざ実物を見ると、なんなのこの可愛いの…!

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鼻血が出そうなくらい可愛い…。キャー。
今日はカメラ×2、レンズ×3、ストロボを持参、久々に重装備。
やっぱり首と肩に来ていて、帰ってから爆睡。やっぱり体力落ちてるな…と実感。
写真関係の仕事に転職するのはもう無理かもしれない。


私は一応デザイン系大学卒なものの、
学生の頃も安定の落ちこぼれ気質を発揮していたので
ほぼほぼバイトに時間を費やす毎日。
4回生の卒業ゼミを選ぶときも何故か仲の良かった教授に「僕のところおいでよ」と言われ、
じゃあまあそれでいいかなー、とその教授のゼミに入ったものの、ゼミ生2人。
なるほど、人数足りなかったら存続が危ういので私はサクラなのかなと思いつつ
授業は教授の中国茶愛・自分の作品愛を延々聞いてればOKというゆるゆるな感じで
それはそれで楽しいものではあったけど、卒業後あまり役に立たず。

その教授の専攻は立体造形と写真で
もう一人のゼミ生の男の子はキヤノン写真新世紀で賞を取るほどの凄い奴だったため
「彼はゆくゆくは大物になるんだ!」といつも教授から聞かされていて
そのたびに「すごいねえ、すごいねえ」と言っていたのを思い出す。
それゆえかどうかわからないけど、大学の頃は知識として写真家の名前は知っていたものの
敢えてあまり展覧会などに行こうとしていなかったかも。
それで思い出したのだけれども、私幼稚園のころから
できる友達横目に「すごいねえ、すごいねえ」と言い続けてた…。
嫌みでも妬みでもなく、ナチュラルにそう言っているわけです。
「なにくそ!」とか「私だって!」とか全然思わない。
大学の頃は「あー、絶対にデザイン関係の仕事なんてしないよ!」と思ってたんだけど
まさかそんなんがカメラマンになり、デザインの仕事しているなんてねえ…と時々思う。
まあ、それに至る経緯は色々とあるのだけれど。

何に対しても、音楽に対しても思うことだけど、
細々とでも途切れ途切れでも、自分が続けてきたこと・好きなことは
なんとか続け続けようと思う。なんか変な日本語だな。
諦め早い性格なのに、ある意味諦めが悪いのかもしれないけど
そういう意味では続けるための努力はしてきたのかもしれない。
もう辞めてやらあ!!と思うことはしょっちゅう。まあ実際にやめてたんだけど!
長いこと誰もが理解してくれなくても、
もうそれでいいじゃん!という開き直りと一緒に。

ただ、自分の外側の世界に対しての理解は必要なんだなと
この2年ほどのなにもしていなかった時間を振り返って思う。
以前、友達と訪ねた自家焙煎珈琲店の店主さんが
「10人中、3人が好きだと言ってくれる珈琲を目指している」と仰っていて
そうだね、そうだよね!!と激しく共感したので、その話を至るところでしているのだけれど
自己満足だけでは外側の世界と係わっているとは言えないもんなあ。
それでも自分の内側は守りつつ。そんな珈琲みたいな音楽と作品と写真と。
チャリで行ける距離なのでまた行きたいなあ、珈琲屋さん。

そんなこんなを考えながらの久々のデザインの仕事。
打ち合わせでも、
「歌うのを仕事にしないの?」
「写真とデザインと音楽と何が本業なの?」
「どうしてみんな(メジャーレーベルでCDを出すほど有名じゃない人が)CDを作って売ろうとするの?」
と、なかなか答えがしどろもどろになる質問を受け、
「本業が何なのか自分でもよくわかんないんですけど
満身創痍で命からがら今までやり過ごしていたら、気がついたらこうなってて…モニョモニョ」
「とりあえず、私の友人たちの中で自分でCDを出すほどの人は音楽家として生きていて、
自分の作品を残すというのは自然な欲求だと思うんです…。
でもそれは無料配布では次の制作費も出ないし
かといって、そんなに利益が出ているようなわけでも無いと思うんですが
ちょっとよくわかんないです。。そして私の友人たちは音楽家として生きているけど
それ以外の人たちの場合はもっとよくわかんないです…モニョモニョ」
と、だいぶ歯切れ悪い答えしかできなかった。
ほんと、つくづく「よくわかんない」で生きてる人間だなとちょっと情けなさすら感じる。
まあデザインに関しては「好きなようにやってくれていい」と言われているので
それが一番ラクでありがたいです。。